保険見直しの準備

生命保険の目的は?

人は買い物をするときに、なんの目的や理由もなく買うことは少ないでしょう。

特に高価な買い物をするときには、本当にそれが欲しいのか、必要なのか、これでいいのか、もっといいものやもっと安いものはないのか等をよく吟味し、複数の商品やサービスを比較して検討するプロセスを経て、それを購入するかどうか決定するのではないでしょうか。

それに対し、生命保険というものは、これらのプロセスを経ることなく、保険会社のセールスレディや代理店の営業マンに薦められるままに契約してしまうことが多い、異質な商品と言えます。

その理由のひとつには、消費者側に「生命保険は難しいもの、よくわからないもの」という思い込みがあるということが言えます。
商品説明を詳しく聞いてもよくわからないので、保険の細かな内容よりも、月々の保険料でその保険に入るかどうかを決めてしまう人もいます。

また、日本の生命保険会社は伝統的にGNP(義理・人情・プレゼント)による保険営業をおこなっており、自社の保険商品の優位性を他社と比較して説明したりするよりも、人間関係を築いて親しくなり、保険に加入してもらうという手法をとっています。 つまり、保険会社の人がたびたび訪問し親切にしてくれたので、断りにくくなって加入した、などという人がとても多いのですね。

しかし、そのような理由で加入した生命保険は、その人にとって本当に必要で役立つ保険なのでしょうか。

生命保険の目的は、簡単に言えば「誰のために保険に入るのか、それは何のためか」ということです。
生命保険の目標は、「保険金はいくら受け取れるか、保障はいつまで続くのか」ということです。

この目的と目標によって、必要な保険の種類と保障内容などが変わります。
生命保険は、目的(保険の種類)と目標(保障内容・保険期間)が、そのまま契約内容に現れるので、本来はとてもわかりやすいはずなのです。

ではなぜ、一般的には生命保険がわかりにくく難しいと思われているかというと、消費者がこの保険の目的・目標を明確にしていないことと、我が国の保険会社が複雑な"抱き合わせ保険"を主力商品としてきたからです。

保険の目的は煎じつめれば次の2つになります。
? もしもの時の遺族の生活のための保障(死亡保険)
? 病気やけがをしたときのための保障(医療保険)

この他にも、個人年金保険やこども保険(学資保険)など、死亡保障よりもお金を増やすことに目的にした保険もありますが、あくまで保険の主要目的は死亡保障と医療保障と言えます。

簡単に説明すると、死亡保険とは、一家の主な稼ぎ手が病気や事故などで死亡したとき、収入が閉ざされる遺族の生活を支えるために保険金がおりるものです。

夫婦(妻が専業主婦)と子供がいる家庭で、夫にもしものことがあれば、妻と子供は生活は困窮してしまうでしょう。
特に子供がまだ小さければ、これから多額の教育費がかかってくるので、子供の年齢が低いほど多額の保険金が必要となります。
通常は子供の年齢が上がるにつれて必要な資金は減少していき、子供が社会に出て巣立っていけば、必要なのは妻の生活費や老後の資金だけになるので、高額の保険金は必要なくなります。

死亡保険は遺族のための保険で、独身者は加入する必要性の少ない保険です。
しかし、まとまった貯金がなければ、自分の死亡時整理資金(葬式代など)として、少額(200?300万円)の死亡保険に加入しておいたほうがいいという意見もあります。

医療保険は、病気や怪我のため入院や手術をしたときにかかる医療費や、入院中・治療中に働くことができず、収入が減ることの負担に備えるための保険です。
我が国では、医療財政悪化が社会問題のひとつになっており、医療費の自己負担割合も次第に上がってきているので、今後ますます注目される保険と言えます。

 

保険アドバイザーズ